【Febeオーディオブック】食品の裏側ーみんな大好きな食品添加物 著者:安部司
小学生の頃、夏休みはよく町民プールに行った。
母親からいつもお小遣いで100円をもらい、泳いだ後コンビニでお菓子を買った。
ある日、おにぎりが棚に並んでいた。
「サケマヨネーズ」と記載されていた。
好奇心で買い、食べてみた 。
海苔がパリパリして、鮭にマヨネーズが合う。
美味しかった。
中学生になり、毎日部活漬けで、週末の予定はほぼサッカーの練習試合だった。
みんなコンビニでおにぎりを買い、持参していた。
僕は母親の握ったサランラップに包まれたおにぎりを持参した。
今思えば笑い話だが、思春期ということもあり、当時はみんなと違うおにぎりを食べるだけで恥ずかしかった。
急いで隠すように食べた。
まだ母親が元気な時、よく母親が古い軽自動車を運転し、試合会場まで行った。
その日は、午前中に試合が終わり、家に帰っていた。
母親がいきなり河川敷で車を止め、
「今日はここで食べよう」
と言った。
たしか、秋が始まったばかりの季節で綺麗な青空だった。
僕らは窓を手動で開け、秋の風を感じながら、母親が早起きして握った焼き明太子のおにぎりを頬張った。
母親が、「美味しいね」
と幸せそうに言った。
僕は、ボロボロの軽自動車の中で手作りおにぎりを幸せそうに食べる母親を見て、なんか少し虚しくなった。
でも、あれから20年以上たったが、僕はこの焼き明太子おにぎりより、美味しいおにぎりに出会ったことがない。
やはり母親が握ったおにぎりが一番だ。
コンビニのおにぎりに入っている添加物を知りたいなら、下記オーディオブックを。
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