ブックオフの思い出
僕は学生時代、大阪に3年間住んでいた。
その時の楽しみは、お弁当を持って淀川に行き、生駒山を眺めながらランチをすることだった。
食後はたいてい、淀川に架かる長い橋を自転車で渡ってブックオフに行った。
橋を渡る時は風が気持ちよくて、下手な口笛を吹きながら自転車を漕いだ。
店に入ると僕と似たような根暗...本を愛する人達で溢れていた。
僕はいつも決まって新書の100円コーナーで掘り出し物を探した。
僕は本を読むことも好きだが、それと同じくらい本を集めることが好きだったのかもしれない。
あの時の僕はお金もなかったし、彼女もいなかった。
タイで働き始めて、今は自由に使えるお金と可愛い?彼女もいる。
でも、ここにブックオフはない。
淀川を自転車で渡ってブックオフに行かなくても、電子書籍とオーディオブックをネットで買える時代だ。
学生時代は気付かなかったけど、あの時の僕は贅沢な生活をしていたなと思う。
いつかまた、淀川を越えてブックオフに行きたい。
★現在、オーディオブックを日本中に広めています。もしご興味あれば、オーディオブックの『始め方』は下記サイトをご参照下さい!★